えす、えぬ、てぃ

好きなものの話をしよう

2021-01-01から1年間の記事一覧

リコカツ

もう十二分に有名な主演のふたり。 それぞれに好きな作品があり、もう「ある程度」その魅力を知っていると思っていた。 ところが、そんなのは全く、思い上がりだと思った。 色んな作品でその魅力をたくさん見せてきてくれたおふたりはまだまだ、と言わんばか…

アジアの天使

高校時代、カナダからきた友人ができた。 アニメが好きだという彼女を部活の顧問がうちの部はアニメが好きなやつがたくさんいるからと連れてきたのがきっかけだった。 ふと映画を観ながら、彼女のことを考えていた。 アジアの天使は、ふたつの家族の物語であ…

ひきこもり先生

逃げてもいい、と言う。苦しい時は逃げてもいいと言う。そのヤキトリが今日、「いつかは一歩、立ち向かわないといけない」と言った。 なんなら先週、またぼろぼろに折れたヤキトリもその「一歩」を踏み出した。 無理をしなくていい、と言われ、無理をしなく…

週一で笑わせてくれる人々

「最近思い切り笑ったことある?」 ある日突然、職場の人に言われた。 会話には時々、ある程度テンプレートがあるし、たぶんそれは「あーなかなか声あげて笑うことないなあ」というリアクションを待っていたんだと思う。私もそのつもりでいた。 しかし、その…

吾輩は社会人である

吾輩は社会人である。 名前はまだない。 週5、仕事だけしようかな、と思った。 仕事だけ、と言いながら相変わらずドラマは観ていたしこうして文も書き溜めていたし、締め切りが近い公募の文もぐるぐると書いては削りしていたから厳密には全くだけ、ではない…

生きるとか死ぬとか父親とか

ひやっとした。 観るのを決めたのはCreepy Nutsの松永さんが出演されると聞いたからだ。しかも、ラジオの話。ここ一年、すっかりラジオを聴くことが生活の一部になった私は、そのドラマをとても楽しみにしていた。 しかし、見出して、ひやっとした。分厚いし…

コントが始まる

内臓を焼くように、なんていつか言ったけど同時にどうしようもなく毎週楽しくて楽しくて仕方なかったドラマが、終わってしまった。 最終回、後半はもう何が悲しくて泣いてるのか、いやそもそも悲しいのかすら分からず、嗚咽を噛み殺すことなく泣きながら画面…

不思議/創造

不思議/創造が発売された。 くたくたに疲れて帰った日はちょうどフラゲ日でポストの中には楽天で注文した源さんのシングルが入っていた。 初めてリアルタイムで買う源さんのシングルだ。シングルボックスを買った時、この一枚一枚をリアルタイムで買っていた…

モノノケオウジ

モノノケオウジを観た。 1weekクエスト企画公演と銘打たれたその公演は、稽古風景を配信しながら1週間で脚本を作るという公演だ。 私は諸々の都合で、本番しか観れなかった。 ただずぶずぶと飲まれるように過ごしている中で、ある日唐突に「そういやあと少し…

恋はDeepに

恋愛ものが好きではないと思っていた。 その理由はいくつかあるけど、一つ、大きなものはハッキリしてる。恋愛ものは自分の中の地雷を思い切り踏まれる可能性が高いのだ。 その地雷とは「私と仕事、どっちが大事なの」というそれである。 定番といえば定番だ…

大豆田とわ子と三人の元夫

会って話せたらいいのに。 考えても仕方ないのにそう思う。今期のドラマは本当にどれも「他人と私」を描くのがとても丁寧で、だからこそそれを羨ましく、眩しく感じるたびに思う。 会って話せたら、きっと。 目を見て、あるいはその人の呼吸を感じたりしなが…

コウノドリと綾野剛というひと

出産は、奇跡だ。 奇跡だけど、それは幸福を約束することではない。 コウノドリをシーズン1、シーズン2と見終えた。視聴を始めたのはMIU404が終了した直後くらいからだったから全て見終わるのにずいぶん時間がかかってしまった。 ペルソナという産婦人科を舞…

マスターピース 〜傑作を君に〜

「劇場のパイプ椅子って、長く座るとお尻が痛くなるんです。だから、観てる間そんなことを忘れられるお芝居が作りたい」 どこかにメモしていたわけじゃないから正確な言い回しじゃないかもしれない。 だけど、私が森崎博之という人を好きだと思った理由の全…

100SEASONS

三代目のライブに通った時間があった。 2019年に開催されたライブツアーRAISE THE FLAG。 初めて生で観れる(その前のUMPの終わりごろにLDHに出会ったのもあり、UMPはギリギリライビュで参戦していた)ライブだったことや、追加公演が続々と発表されたことも…

加々美と人生の主役の話

加々美のことを、考えている。 加々美とは、昨年放送されたMIU404の第2話の登場人物だ。 その前に放送されていたスカーレットで目を引いた松下洸平さんが演じたということもあり、思い入れも大きい。 だけど、役者さんがという以上にあの「加々美」という人…

コントが始まる 6話

こんなに内臓を焼きながら観るドラマがあるだろうか。毎週、呻き倒して観ている。 キャスト陣を確認した時点で楽しみで楽しみで仕方なく、またきっと観ながらのたうち回るんだろうな、とわくわくしていた。 コントが始まる。それは、土曜日という個人的には…

推しとか結婚とか人生とか幸せとか

※以下全文個人的な私による私のための文です。だからこれが正しい!ということではなく、あくまで私はこう思ったので残しとこーの文なのでライトにお読みいただけると幸いです。 結婚を祝えないと思っていた。 リアコだとか捻くれた結婚願望とか嫉妬心とかで…

EXILE TAKAHIROさんのTHE FIRST TAKEの話

一発撮り。たった一回、それだけ。 その上、舞台はほぼ真っ白な空間にマイクだけだ。あるいは、ピアノとマイクだけがそれぞれの目の前に置かれている。いずれにせよ、プレイヤーは音楽と自分自身だけの空間におかれるのかもしれないな、と思う。 敬浩さんが…

不思議

気が付いたら、繰り返し聴いてる。 朝通勤する時、仕事が終わった瞬間。再生ボタンに指が伸びる。 なんなら最近は家でぼんやりしている時も、再生してしまう。 家にいる時、なんだか無性に焦ることがある。 何もしてない、という焦燥感に何かを始めようとす…

ボイルド シュリンプ&クラブ

なんであの時、まるで劇場にいるような気持ちになったんだろう。 楽しみにしていたシュリクラの一気公演の配信を購入し、観た。 自称「予知能力の達人」海老蔵と、自称「変装の名人」蟹子の探偵コンビがさまざまな事件を解決する4つの話で構成されている。 …

ボイルド・シュリンプ&クラブが楽しみだという話

ボイルド・シュリンプ&クラブの配信がある!やったー!!! 苦しくなるようなニュースが多い中で、嬉しい告知があった。「ボイルド・シュリンプ&クラブ」配信チケット発売開始しました!全ステージ生配信いたします。定点の1カメラ映像になります。イベント…

手を繋ぐ話

今期、たくさんドラマを観ている。当社比ではあるし見逃してあとでまとめて観ようと決めているのもあるからあれだけど、たくさん見ている。 そして今見ている作品の中には、普段なら「好みじゃないな」と観ていなかっただろうな、と思うものもある。なんなら…

花束みたいな恋をした

これは、花束みたいな恋をした、にコンプレックスをゴリゴリに刺激された人間の感想だ。 誤解を恐れずに言うと、坂元裕二さんの作品を観るのが怖かった。 だってなんか、坂元裕二さんってお洒落な作品の印象が強すぎるのだ。台詞に洒落っ気があって、深みが…

3年A組 -今から皆さんは、人質です-

先生の言葉は、届いたんだろうか。そんなことを考えるのは、野暮かもしれないけど。今更だけど、3年A組を観た。 話題になったドラマなので、やんわりは知っていた。なんなら、1番肝になる結論……柊先生の目的は知っていた。そんな中、民王を観たことで菅田将…

街の上で

※ネタバレがあります不在を描いてくれるから、好きなんだろうか。 スクリーンの中に映る会話は、時々、思わず目を閉じたくなるほど居心地が良くて大好きだった。 街の上で、を観てきた。 所謂ミニシアターといわれる映画館で公開された作品で、なんか、それ…

プロジェクター購入のススメ

あ、やばいと思った。 やばいな、これはやばい。やばいぞと仕事からの帰り道、思う。ほんの少し足早に歩く。ついでに厳しいなって思ったので、普段我慢している菓子パンを買った。買って、家に帰ってお湯を沸かして、セッティングをしていく。棚を出し、距離…

anone

「先生あのねして良い?」これは私が時々友人に言う言葉である。 先生あのね、とは昔小学生の頃あった連絡帳の俗称だ。先生と児童、あるいは保護者とのコミュニケーションツール。今もそれがあるかは分からない。先生や保護者の負担を考えると無くなったかも…

ラーヤと龍の王国

世界各地で仲間を集めて世界を救う。 そんなある意味で「よくあるお話」の『ラーヤと龍の王国』にものすごく心を揺さぶられた。 全く予想外なくらい綺麗にぶん殴られたような気がした。 よくあるお話、と書いたけど、ラーヤは別に「世界を救いたい」と思って…

その女、ジルバ

ああ、大好きだった。大好きなドラマだった。 ひとつ、そんなドラマに出逢えたことはなんて心強いんだろう。 その女、ジルバが完結した。ここでも2度ブログを書くほど大好きなドラマだった。あまりに好きで、終わってしまうことがどうしても嫌で13日の最終回…

missing 〜強がり彼氏と食べちゃう彼女〜

ご飯が食べることは、生きることだ。 だからか、普段ファンタジーに対する解像度が高くない私にも物語がするりと入ってきた気がする。 食べること、その当たり前の生きていく上で絶対に切り離せないその行為を嫌悪する日が来たらどうだろう。嫌悪して、それ…