えす、えぬ、てぃ

好きなものの話をしよう

UCC主催「COFFEE CREATION ‘My Blend’ EXPERIENCE

仕事の昼休みに見た「当選メール」から信じられない気持ちで迎えた本日。
UCCさんの「COFFEE CREATION ‘My Blend’ EXPERIENCE」に行ってきました!!!

イベント趣旨は自分の好みにブレンドされたコーヒーを味わえるというもの。
UCCのアンバサダーである星野源さん好みにブレンドされたコーヒーが飲みてえ!という思いとよく分からないけどコーヒーが好きだ!の気持ちだけで行ったこのイベント。


街をドキドキしつつ、気持ちを高めようと星野源プレイリストを聴きつつ、方向音痴だから間に合わなかったらどうしよう、遅刻して参加できなかったらどうしよう、と緊張のピーク。
ところが、UCCさん、物凄く分かりやすく看板を出してくださり、スムーズに入場。
入って当選メールを確認してもらって中に入るも、緊張しすぎてイヤフォン落とすわ半泣きのまま、準備が整うまでフロアに待機。




写真を撮りながら周囲の人たちももちろん写真を撮っていたり源さんの話をしていてなんだか不思議な気持ちになる。
本格的に好きになったのがコロナ禍以降、MIU404きっかけなので(ユニクロのコラボなどはあったものの)源さんのファンの人たちが源さんの話をしている場所、に行くのがなかなかなくて、なんだか、すごいな…と感動してしまう。
別に同じ人を好きだからといって特別仲間意識を持つタイプでもないし、だから仲良くなれる!とは間違っても思えない性格だけど、何か一つこの人たちと同じ、があるのだということも、でもきっとその好きの形、経緯は人それぞれ、その人の数だけあるんだな、と考えてると呼ばれて、2階のブレンドスペースへ。


豆がたくさん並ぶ棚の前、一人(ひと組)につきひとりのバリスタさんがついてくれます。


もう嬉しさやら緊張がすごいし流れてる映像から源さんの声が聞こえるしでプチパニックな中、担当のバリスタMさんが優しく今回の流れを説明してくださる。


その上「星野源さんのファンですか?」と緊張を解すような話をしてくれたり(と言いつつその気遣いが嬉しくて更に緊張したんですけども)
同じく源さんファンだというMさんがイエマガの話を振ってくれたりと
美味しいコーヒーが飲める上に合法的に(?)源さんの話が堂々とできてしまう?!!!と嬉しさパニック。



まずはGCCこと源さん好みのブレンドを。
飲みやすくて美味しい。それがどういうブレンドなのかを図を使いつつ説明してもらう。
ラジオなんかで好きなコーヒーの話を聞くこともあったので、ブレンドマップで見ると「あ、こうなるんだ?!」と新鮮な気持ちに。



思えば、「酸味」「苦味」とか豆の名前とか色んな区別の仕方があるわけですが。
グラフやフレーバーで分けて選んで、ってコーヒー豆のことを考えるのははじめての体験ですごく楽しい。


フレーバーを二つ選んで飲み比べ。


コーヒー豆を粉にする時は豆のブレンドの仕
方、測り方の話を聞いた。


(たくさん並ぶコーヒー豆に見たことのある名前を見かけてついにこにこする)



その上、ミルは簡単ですよーと少しだけ触らせていただく。




かつ、普段コーヒー飲む時の淹れ方の話を聞いてくれて、それに合わせたやり方のアドバイスとか、それがどうしてそうしてるのか、まで教えてくださる…楽しい…。
コーヒーのことを知れるのもだけど、Mさんの話が楽しい&色んなことを質問させてもらえてひたすら楽しい!面白い!の大興奮。





このブレンド体験の場合はまず好きな香りを複数の選択肢から選んで飲み、そこから苦味や酸味、ライト、ストロング、と四つに分けたグラフの中、どこが一番自分好みか調整しながら飲んで、と絶妙に選んでいく。
自分好みのブレンドを作ってもらうの、どうしようか物凄く悩む。
自分の好みを追求するのも源さんの飲んだやつ体験するのもどちらも楽しいと思いますがどちらになさいますか?とにこにこ聞いていただくも、それかなり究極の選択だな?!と物凄く考え込んでしまった。
結局、私も苦めのガツンとしたやつ好きだしな、と同じフレーバー、苦味ストロング強めのやつを選択。自分好み&源さんの飲んだスタートのやつが飲めるという一石二鳥にわくわくする。


この「味」を分解して好みを選んでいくという体験がすごく面白かった。
匂いはどんなのが好みか、酸味?苦味?ライトなやつストロングのやつ?と「好き」を要素に分けて、いっこいっこ確認して考えて合わせていく。
そうしてると一言に「好きな味」と言っても、色んな要素が合わさって構成されてるんだな、と思う。一個にまとまっても、その中には色んな物が入ってるんだな、としみじみしながらブレンドしてもらったコーヒーを一口。
飲み比べると「全然違う!」と叫んでしまう。
本当に全然違う。あと匂いが違うと酸味・苦味、ライトストロングが同じだとしても全く味わいが違ってすごく面白かった…。
許されるなら何時間でもやりたくなるくらい奥が深いぞコーヒー…。



GCCと飲み比べ(源さんが当初「これが好みかも」とフレーバー&グラフから淹れたコーヒー)を飲み比べながらCMを見てのんびり過ごしてイベントは終了。

イベントのお土産としてGCCのコーヒー豆やシャツ、グラスと色んなものをいただいて幸せなままふわふわ歩いて帰った。すごいいい天気の中、やっぱり帰り道も源さんのプレイリストを再生する。


COFFEE CREATION ‘My Blend’ EXPERIENCEに行った帰り道、なんだか無性に嬉しくて泣きそうだったしなんならちょっと泣いていた。
それがずっとなんでか考えていて、考えているとイベントのことを記憶するためにレポートしたい私と、この泣き出したいくらいの幸せな気持ちを言葉にしたい私とが同時に喋り出し、ちょっと待って!と叫びたくなった。



覚えているためのレポートは書ける限り書いたので最後は泣き出したいくらい幸せだった私に思い切り喋らせたい。



例えばそれは、コーヒーという「なんとなく好き」なものの知らなかったことを知れたことが嬉しかったということでもある。
それは、なんとなく好きのまま・理屈は分からなくても知らなくても十二分に幸せでそれで良い、のものだ。
でも、今回、バリスタの方に豆の選び方、違い、淹れる時の動作ひとつひとつの意味、それを変えるとどうなるかを聞きながら「そうなのか」とわかることは嬉しかった。それにそれを分かったとしても、まだまだ知らないこと、つまりは「これから知れること」がいくらでもあることにわくわくした。
コーヒーをじゃあ私が学ぶか、と言われるとそれは分からないんだけど、あの約一時間弱の時間はこれから私がコーヒーを淹れる時、飲む時、きっと滲むのだ。




それから、やっぱり源さんと同じ体験が出来たことも楽しかったんだと思う。
この間ラジオごっこで憧れの人(あるいは好きな人)に対してのアクションで「同じようになりたい」と思うのか「その相手から愛して欲しい」と思うかの行動がある、という話をしていて、
私は圧倒的に同じ景色を見れること、に感動するのかもしれないな、と思った。


全く同じではないし、実際、全く同じ、をしたいわけでもない。ただ、例えばこれを見た時、口にした時何を考えたんだろうその目にはどんな景色が映ったんだろうと想像するのは(本当に勝手ながら)楽しいし、
あと結局私はそこで「私の景色」しか味わうことはできないけど、むしろ、私はそれを経験したいんだな、と思った。



そして何よりも今回、コーヒーを淹れてくれたバリスタのMさんはじめ、スタッフの方たちの笑顔が本当に素敵で、コーヒーが好きなんだなってこととか、あと星野源さんが好きだってことが伝わってきて、なんかそれが本当に、めちゃくちゃに嬉しかった。
好きなものが詰まった空間って本当に幸せなんだよなあと思うし、担当してくれたMさんが本当に素敵な方で、私は本当に嬉しかった。
色んなことを教えていただけたこともそうだし、ガチガチに緊張してる私に「星野源さんのファンですか?」と聞いていただいたり、イエマガの話をしたり、コーヒーの話をしたり、楽しく過ごせるよう色んな話をしてもらったこと。
源さんのCMについての思いとか、そういうことをああして笑顔で話してもらえて、とんでもなく満たされているんだと思う。
ちょっと書いてもいいか聞きそびれてしまったし、だからあの時の言葉とかは自分の心の中に大事にしまっておこうと思うんですが、でもともかく、言葉選びひとつひとつも、コーヒーの話も、笑顔も全部覚えてたいな、と思うくらい幸せで素敵なものに触れさせてもらったな、と思う。




もう物凄く格好良くて緊張し過ぎて全然思ってる話が出来なかったことだけがほんの少し後悔ではあるけど、美味しかったです、と伝わるといいなあと思いながら、この文を書いてる。
というか、後からUCCのサイトを読んで知ったのですが、Mさん、同郷の方だった。うわあ、知ってたらな…!とも思うし、なんか、余計に担当していただけて良かったな、と噛み締めてる。



本当に、美味しいコーヒーをありがとうございました。


何かを「味わう」ってすごいことだな。
去年、物凄く疲れ切って色んなことが嫌になった時、すごく大切に淹れられてるコーヒーのお店に連れて行ってもらったことがあって、そこでも「誰かの手で大切にされたもの」を口にできること、それを身体の中に入れること、になんだか新鮮にびっくりしたのを覚えてる。
食べたり飲んだりは生命維持活動そのものでもあるんだけど、心のためにも本当に必要なんだな。
帰り際いただいた源さんの好みに合わせてブレンドされたGCCを、丁寧に淹れようと思う。きっとその時、私は今日のことを思い出して笑顔になるんだろうなって思っている。