明日、大阪の地下鉄谷町線・京阪線「天満橋」最寄りのOMMビルにて開催される「文学フリマ大阪11」に出展します。
★イベント詳細
文学フリマ大阪11【入場無料】
2023/9/10(日) 11:00〜17:00
・会場: OMMビル 2F A・B・Cホール
・詳細: https://bunfree.net/event/osaka11/
#文学フリマ大阪
11:00-17:00まで、色んな人の色んな思いを形にした本が並ぶ。しかも入場無料。
私は「えすえぬてぃ」(スペースNoはL56)という名前のサークルでエッセイの本とむせおの作ったアルバムに添えた小説を持っていく。
文フリに出るらしい、とどこか現実みのない感覚がある。というか、わりとそれがとても楽しみで始まる前なのに「始まったら終わっちゃうから始まんなくてもいいな」なんて思ってる。
文フリの準備が最近、心に健やかな風をくれていた気がする。
不思議だな。原稿中はすごく苦しかったのに。ブログの再録もあるけど、半分くらいは書き下ろしたからもっかい自分の中の言葉だとかあの時のことを考える、思い出すのがちゃんと苦しくて楽しかった。
もともとはこのツイートがきっかけだった。
1月に好きなラジオ……Creepy Nutsのオールナイトニッポンが終わると知り、たまたまその頃プライベートでもしっちゃかめっちゃかだったばかりにダメージがモロに鳩尾にはいり、のたうち回っていたある日、ふと「本を作ろう」と思った。
それは、好きなラジオを広めたい、という本かと言われると違う。全然違う。いつも思うけど、私は自分の好きなものを薦めるのが下手くそだ。
なんというか「好きだな」と思っていることを確認したくて、そのための輪郭を自分の手でなぞれるように私は本を作りたかったんだと思う。
結局、その以前からの「ラジオが好きだ!」という文をこのブログから拾って再録し、半分くらい終わってから聴き出した番組やラジオが好きだなあと思って書き下ろした文をまとめて1冊にした。結局、144ページというそこそこの文量になった。
私は好きなもののことを好きでいることでなんとか毎日を生きている。そんな気がしている。
最近ちょっとバタバタと忙しく、自分の苦手な場面に生活で直面することも増えたからかもしれない。
だけど私にはラジオがあって、お芝居があって、映画があって、本があって、音楽がある。そしてそれを「好きだ」というための言葉がある。だから大丈夫。
黒々とした穴を覗き込んで「これは危ういぞ」というところに一歩踏み出そうとしてしまうたび、なんだかんだそういう「好きなもの」の手に引かれて戻ってこれる自分を確認するたびにああなんてラッキーなんだろうな、と思う。
そして、そんな文って何が面白いのか、とはちょっとだけ思う。まとめてみても、ごくごく個人的な話であり、でもそのくせ「俺の話」というにはひとの話もたくさんしていて、なんだか変な本だな、とも思う。エッセイ、と便宜上読んでいるが、エッセイのような散文ような評論やコラムのようななんだかそういうものの合の子な気もする。
それって、誰かにとって何かになるのか?
そんなことを1000000回くらい原稿を書きながら、自分に問いかけたけど分からなかった。でも、とりあえず出したいんだよね、としか自分で自分に返せない。
好きなものを好きって言い続けたら案外生きてけるんだな、って思えてもらえたら嬉しいかもしれない。いや、そんなことないな、そんな大袈裟に受け取らなくていいや。
読んでもらえなくても良いなんてこと、絶対に言いたくないし、かと言って手段を選ばずに誰彼構わず読んでもらいたい、のもなんか違う。
ただ、好きなものが形になって誰かが読んで、楽しんでくれたら良いな。それはなかなか、奇跡的な難易度な気がしているけど、そんなことを祈ってやれることは全部やって、明日を待つ。
お待ちしています!