えす、えぬ、てぃ

好きなものの話をしよう

その獣道のいく先が、幸せなものでありますように


敬浩さんの第一印象は失礼ながら、ああこの人は女の子にモテるだろうなあ、だった。

ハイローからLDHを観だしたので、当然……もちろんそれまでも存在は知っていた……雨宮兄弟が初めて意識してみた敬浩さんになるのだけど、もう、だってあんなんみんな好きでしょ、と笑ってしまった。悪い意味ではなく。
明らかにハイブランドで決めた全身黒の、顔がシュッとしてる(関西弁)バイクに乗ったなんかよく分からないけどめちゃくちゃ強い兄弟。
酔った勢いでミリしら状態でザム2を観たわけですが、観ながらはーーーこのふたり人気なんでしょう?分かります分かります、くらいの見方をしていた、黒いのと茶色いので見分けが着けやすいのは良いですね、みたいな、妙に距離のある感じで。
特にレッレを観てなければなんであんなにUSB取り合ってるかもちょっとよく分からないですからね、ギリギリお兄さんに託されたっぽいし、お兄さんは亡き人になったっぽい、くらいで。いやそれでも分からないままにバイクレースで泣いてるので本当によく分からない最初の印象だな。しかもそのうわあ女の子にモテるイケメン兄弟だ、うわあって思ってた片方がラスト銃口に狙われるという、もう、頭の限界値越えてるんで一旦落ち着いてください、みたいな感じだったので、最初はどうやらあの人気のありそうなのの茶色い方がかの有名なTAKAHIROという人らしい、みたいな、印象だった。


それが、直人さんが気になったのもあって聴きだした三代目の曲で登坂さんを気になりだし、となると何故かよく見かける(まあ兄弟役だしな)敬浩さんが目に入るようになって、
「女の子にモテるイケメン」の印象はどんどん変わっていった。
もちろん、イケメン、とか女の子にモテる、は事実今もそう思ってるけど、
なんか、それよりももっと人間臭い人なのでは?と、ちょうど、その頃道の駅の頃で、レポがたくさん回ってきて思い出した。
あんな大きなステージで、堂々と、それこそ
「自分がモテる」ということを自覚して過ごせるだろうルックスと才能とオーラを持ちながら、
そんな人でもたくさん悩んだのか、とほとんど知らないままに、ちょっと気になりだして
そして、道の駅のスタッフからのサプライズのペンライトの話を読んでちょっと泣いたりしながら、じわじわ気になりだした。

 


あれだけ「格好良い」という賞賛が似合いながら、何年も苦しんでたという敬浩さんという人は、どんな人なんだろう。

 


決定的に、ああこの人好きだ、と思ったのはワイルドヒーローズだった。
ちょうど当時登録していたアプリで配信していて、気になるな、と呟いたらつくさんきっと好きですよ、とフォロワーさんから勧めてもらって、
そんな時、インフルエンザに生まれて初めてかかった。しかも、熱が出なくてただただ緩やかにしんどいやつに。
朦朧としつつも、寝込むことも出来なかった私は、あーじゃあ、せっかくだし積んでたドラマを観よう、と再生した。


ぶん殴られた。


1話を観ながら、ぼろぼろ泣いたのを覚えてる。
当時、私自身が全然うまく成績が上がらない営業でキー坊の冒頭の様子に「うわーーーーやめてくれーーーーー」と叫びながら観ていたのもある。
私自身、学生時代に「絶対後悔する」と分かりながら後悔する選択をしたことが、キー坊の100対6の決闘に行かなかったことで大切な仲間とギクシャクしてることに重なったというのもある。


俺も殴られたかったよ、と吐くように言うキー坊に、最後、俺、負けてなかったんすね、と子どもみたいに泣く姿にああもうこんな芝居するのか、この人、と愕然とした。


……怒らずに聞いていただきたいのですが、敬浩さんはお芝居畑の方ではないし、特にワイヒの時は初の主演でまだお芝居自体、そんなに回数を重ねてないのもあって、
がむしゃら感というか、不器用さ、がたくさんあったとは思うんですよ。
あああー台詞ぎこちないー!ってなる瞬間は、失礼ながら何度かあって
だけど、そんなん、関係ないというか
少なくとも私には、このお芝居、この役、この台詞をあの熱量で生み出す敬浩さんが好きだった。


上手いとか下手とか、そんなんどうでも良くて、ああこの人はキー坊だ、キー坊が生きてる、と思った。


私はお芝居が好きで、それは生身の人間だから起こりうる色んな奇跡が大好きだからなんだけど、
敬浩さんの演じるキー坊にはそんな奇跡の瞬間が何度もあってパチパチと綺麗なスパークが目の前に弾けるみたいで、
インフルエンザなのに、ほぼ一日で一気見した。おかげでめちゃくちゃ回復した。良いドラマはインフルエンザを倒す。

 


それから、敬浩さんファンの友人さんからいろんな話を聞いたり、SOWに行ったり、AOSに行って、どんどんそんなスパークは増していく一方で、人柄を知れば知るほど、この人面白いなあー好きだなあー幸せでいてくれーと思い出し(オタクすぐ幸せ祈りがち)
僕に、会いたかった、でもっともっともっとこの人のお芝居が観たい、と思って


で、こんなブログを書いてるのは、モニタリングですよ。
モニタリングが、もう、本当に、最高で
普段、あんまりバラエティ得意じゃないんですけど、美容師とかそんなん見たいやん……って薄目で見ることを決めて見たんですけど
愛じゃん、と、いまだに放映から二日経っても繰り返し繰り返し脳内再生を繰り返している。

 


SOWで、ファンサとして花道の女の子たちにどーん!ってしていくのを見た時も、泣いた人間なんですけど
暗い出口のないトンネルを歩いていた人が、こうして誰かの愛情を受け取るの、なんて優しいんだろう、と思うし
私は愛情を渡すこともだけど、それ以上に受け取ること、が難しいこともあると思っているから、ああして受け取っている姿を見ると、もう、ダメなんですよ、めちゃくちゃ泣いちゃうんですよ。
モニタリングではこっわ…!ってしたけど(笑)お戯れがすごい……THE EXILE TAKAHIROって感じだ……。


そして、歌うことの話をしているのが、ああこの人は、自分の仕事や表現に真っ直ぐで、それに関わる全てのものに感情や愛情を向ける人なんだなあ、と思った。
Ti Amoのメイキングの時も思ったけど、人間の感情というものに対して、純粋な振る舞いを度々……これはトライブの人たちの特徴の一つでもあるけど……するもんだから
その度に私はおうマジかよ、となってしまうし、
少なからず、彼の「表現」を好きだと思った人間としてああして自分の表現に纏わるものを、愛している姿はなんて嬉しい、綺麗な光景だろう、と思う。


そして、その表現は彼が「生きた人」だからなんだなあ、と思う。
別に綺麗で品行方正で間違えない人、ではなく
迷うし間違えるし、悩んだきた一人の同じ人間だからこそ、あんな表現をするんだなあ、と思うと私はたまらない気持ちになるんだ。

 


仕事をサボって、EXILEのライブに行った彼が、美容師の仕事を諦めた夢、というのもなんとも、人間臭くて愛おしいなあ。全部を叶えるなんて土台人間には無理で、でもそこで精一杯もがいて手を伸ばして、ずっと進んでいく、彼を好きだと思う時間が少しでも、長く続いて欲しいと思う。


our promiseで書いていた、彼が自分で決めて進む獣道のいく末が、どんな場所なのか、見ていたいと思うので。