えす、えぬ、てぃ

好きなものの話をしよう

アフターテイストというお話を書きました

2022年、秋のM3でもなんとむせおのアルバムにまた呼んでもらいました。やったー!!







そんなわけで、宣伝です。




前回、去年のM3では「グレー・スケール」という作品を一緒に作った。






作って1年経つけど、私は変わらずこのアルバムが好きだ。自分が書いた話も書けて良かったなあと思うけど、なにより、むせおの曲が好きだ。
最近、ちょっと機会があって何度も繰り返し聴いてるんだけど、良いアルバムなんだよな。


なんとまだ通販でも買えるよ!そしてM3でも頒布されるみたいだよ!!




そんなわけで、今回またアルバムへ物語を添えさせてもらえると聴いた時はめちゃくちゃ嬉しかった。
しかも、関西のコミティアの帰り道、むせおをはじめ、高校時代の友人たちと電車に乗りながら「書きたい!」と言った話を書いて良いとGOサインも出たので、最高にもう、嬉しい。



タイトルは、アフターテイスト。
小説の話としてはある喫茶店の物語だ。
そこには寡黙なマスターと出逢う人みんなが好きになってしまう「ヨウコさん」という女性がいる。そこの常連である"ぼく"がそんなヨウコさんを好きになった人たちと話をする。




サンプル アフターテイストプロローグ





今回のお話は、グレー・スケールとは大きく雰囲気が変わっている(と思う。たぶん)
ある喫茶店の物語、そこにいるヨウコさんという「出会った誰もが好きになる」ある女性を取り巻く物語だ。とはいえ、ドロドロの恋愛劇なんてあまりにも専門外なので、今回も、ただただ、そんな「好き」という感情をああでもないこうでもないと出てくる人たちが話しているだけだ。



そう書いてみるとなんか、このブログと地続きというか、私は誰かの「好き」の話を延々と考えるのが好きなのかもしれない。



とはいえ、恋愛もの書く!と宣言した際に「マジか」と聞かれるような中でも今回この題材を選んだのはジャケットを担当された丹さんの絵の存在がめちゃくちゃ大きかった。
細やかなところまで描き込まれた絵の世界観に関西コミティアで触れて「やべえな?!」と心底興奮した。
更に言えば、描かれるひとの魅力的な空気感にこの人の絵があったらヨウコさんの説得力も生まれるのでは…?と思った。し、実際、めちゃくちゃ想像が広がった。本当にすごい。




このアルバムってどう説明したら良いんだろう。



グレー・スケールについて説明するときもいつも思うけどいわゆる「イメソン」ではない。
基本的に物語を書き上げてそれをむせおに渡して音楽を作って、という作業をしてきたけど、何か特別に擦り合わせたりとかはしていない。個人的には「このお話のための曲」というとなんとなくズレる気がする。でも、そうじゃない、というのもなんとなく違う。
じゃあ、何なのか。



例えば私が最近小説を書こうと思えたのは、間違いなくむせおのおかげだ。書いた物語の中、ヨウコさんが活き活き動き出したのは丹さんの絵のおかげだと思う。
なんというか、そういうことじゃないんだろうか。
うまく一言では言い表せないけど、ひとりだと生まれなかったものが生まれる。別にめちゃくちゃ擦り合わせて「合作」というほどのやり方をしたわけではないかもしれないけど、お互いの作品が影響しあって(しあったのかな、分からない、こっちが一方的に影響を受けただけかも)何かが生まれた。



それは、なんか、私は好き面白くて楽しいと思うのだ。
どこにも届かなくて良いなんて思えないくらい、作っていて楽しかった。少しでも、色んな人に届きますように。




まずは告知動画を見てください。天才なので。