えす、えぬ、てぃ

好きなものの話をしよう

フワちゃんのオールナイトニッポン0

フワちゃんのラジオがなんとなく好きだ。
そもそものきっかけはCreepy Nutsのゲストきっかけでいよいよラジオを聴いたことだ。
そのラジオがぶっささり、録音し、それから何回聴いた分からない。なんなら録音してるのにいい音質で聴きたいとSpotifyでその回を聴くこともあるしいややっぱり音質が悪くてもあの日の放送を楽しみたい&あのカラオケタイムや冒頭の曲へのコメントをより楽しみたいと録音を聴くこともある。
一つわかってるのはもう何回、と数えるのが無理なくらい聴きまくってる、ということだけである。






まじでただただうるさい回だし聴き慣れたから何言ってるか分からないところはほぼないけど、初聴の時は本気で訳わからなさすぎて笑ったし、分からなくて好きだった。人間だったらどっちか黙れという無茶苦茶なツッコミに頷いたりもした。



そうしてげらげら笑ってから時々、Creepy Nutsのゲスト回以外も聴くようになった。
そこから月曜の0に移動して気が付けば自分の日常の中にフワちゃんのラジオの時間が増えた。
月曜の放送だけど私は大体週末にタイムフリーで聴く。なんとなく、週末の疲れが溜まったタイミング、少し休んだらまた仕事だといううんざり感との折り合いにフワちゃんの声とトークが合う。



なんでフワちゃんのことが好きなんだろうとずっと考えていた。
例えばそれは彼女のいわゆる「失礼キャラ」にスッキリするからか。
それとも時々言われる実は賢いことか。
セルフプロデュース力の高さか。


どれもそうだな、とも思うしなんか違った。あとなんなら私は彼女の「失礼キャラ」が最初すごく苦手だった(すいません)
キャラ付けても失礼は失礼やしな、と思っていた。もっともそれはここ数年でそれはそれ、と思うようになったし、なんで失礼キャラ、が求められるか自分ごと的にも分かるような気がしてきたんだけど。




ずっと考えながらまあでも分からなくても楽しいからいっか、と思っていたけど、先週18日の放送を聴いて分かったような気がした。




ところで、私はネットのネイティブ世代、と言われる世代、だと思う。たぶん。
番組内で話題になっていた2ちゃんねるはちょっと肌感覚に合わなくて流行ったスレを流し読み程度だった。
けど、家に帰り、パソコンをつけてお気に入りしている個人サイトを延々と巡り、顔を出している掲示板の更新を確認して、していた世代だ。
18日の放送で、その個人サイトを眺めていた時期のことを思い出した。



個人サイトを見るのが好きだった。
文を書いたり好きなものの話を延々しているサイトを眺めては更新に喜び、拍手でメッセージを送る。誰かの何気ない日常に嬉しくなったり心配したり。
自分自身もホームページを作って今思えばなんでもない文をたくさん書き、いろんな人と交流した。その時の知り合いと何人か繋がってもいるし、全く今どうしているか分からない人もいる。
Twitterも大好きだけど、きっとあの個人サイト時代が私をネット好きにしたんだと思う。


そうか、フワちゃんのラジオはその感覚に近いのかもしれない。
勝手に色んな話をして怒ったり笑ったり喚いたりする。その全てに賛同するわけでもないし分からないことも多いけどその勝手さが好きだ。
自分の中に面白いがある人だから好きだ。
彼女の中にずっとあった面白いと思うものの話を聞きながら思った。
私はたぶん、あの頃、誰かの思う面白いの話を聴きたくてネットを開いていた。そして今、それが聴きたくてラジオを再生しているのだ。



たぶんをつけるまでもなく、フワちゃんはこれからもリスナーと不毛な喧嘩をしたり吠えたり、たまに真面目な話をしてイジられたり、笑ったり歌ったりするんだろう。
それをきっと、私は個人サイトを見に行くようなわくわく感で、聴きに行くのだ。