えす、えぬ、てぃ

好きなものの話をしよう

EXILE TAKAHIRO ONLINE 〜X'mas 大イブ〜LIVE

敬浩さんはいつでも格好いい。
20年続くモンスターグループのフロントマン。
笑顔が素敵で歌だってどんどんうまくなっていって喋りもうまくて本当に、いつでも格好いい。
推しだからということもあるけど、正直敬浩さんを褒めるところはいくらでも出てくる。


こんな風に好きになるまでは「女の子が夢中になるのも分かるなあ」という"キラキラな芸能人"という各方面に偏見しかない思いを抱いていた。
それがまさかこんな風に彼の配信ライブを楽しみにするようになるとは、なんて思いはさすがにそろそろ抱かない。むしろ誇らしさすら持って、そりゃ私の推し素敵ですからね!と胸すら張りたくなる。この人のこと好きなんですよ、と堂々と宣言すらしたくなる。


追いかけ出して数年。ずいぶんたくさんの優しさと素敵な景色を見せてもらったんだなとライブを反芻しながら思っている。


12月8日。EXILE TAKAHIROさんの誕生日に生配信された「EXILE TAKAHIRO ONLINE 〜X'mas 大イブ〜LIVE」はそれ自体がとんでもなく素敵なクリスマスプレゼントだった。
誕生日の当人からこんなに素敵なプレゼントをもらっていいのか、戸惑うくらいに。



そのライブは小さなスタジオのような場所で敬浩さんや彼のファンクラブイベント「道の駅」でのおなじみのバンドメンバーたちだけが集って、音楽を演奏をしながら進んでいく。
とてもシンプルな進行で、彼の音楽とお喋り、それからプレゼントコーナーがただわいわいと楽しく進む。

それは敬浩さんもライブ中口にしたとおり、まんまホームパーティである。
クリスマスパーティー。にしては豪華な音楽を堪能しているんだけど、そこにあった気安さや大切にされている身近な感覚は気心知れた人だけで集まるホームパーティーそのものだった。
ゆるっと楽しい感覚で、私はその大イブライブを楽しんだ。季節に合わせたセトリや、軽快なおしゃべりをひたすらにこにこ楽しみながら、アーカイブ配信期間を過ごす。


道の駅の時みたいだな、と思っていた。
私はすぐに感傷的になるタイプなので、正直2019年、初めて道の駅の徳島公演を観るまでに「絶対に泣くだろうな」と思っていた。
道の駅への敬浩さんの思い、ファンの思いは知っているつもりだったし、歴は浅いながらに色んな人のブログやツイート、過去のインタビュー記事を読んで、この"道の駅"に至るまでの時間をほんの一部、覗いたりもしていた。
そんなわけで、私は絶対泣くだろうから泣くこと自体は回避できなくてもなんとか周りに迷惑かけるようなことはないようにイメトレにイメトレを重ねて向かったのだ。



しかし、そんな私の予想は大きく裏切られてなんだかずっとにこにこしたり笑ったりしていた。
ひたすら穏やかに嬉しくて、幸せだと思った。ああよかった、とただただ思っていて感極まって泣く、というよりまるであったかい適温の湯船に浸かるかのような、もしくは歩き慣れた道で日差しがぽかぽか気持ちいい中歩くようなそんな居心地の良さの中、時間を過ごした。


今回の大イブライブも気負いすることなく、しかしうきうきとずっと幸せだな、と思っていた。
ああ敬浩さんが笑ってるなあと噛み締めながらこちらまでニコニコ笑う。本当に、ホームパーティなのだ。
また、と道の駅で約束をくれた敬浩さんは、こうしてたしかに「また」をくれた。それは、毎日を生きていくなかで、「お、元気?」なんて手を挙げるような気安さでくれる幸せなのだ。


そんなことを振り返りながら思うとOn The Wayを思い出す。


私はずっとこの曲があの道の駅から大好きなんですが、「笑っていて、泣かないでいて」と祈るような歌詞が本当に好きなんだ。
ささやかで、でも心の底からの1番の願いだと思う。幸せでいてほしい、なんていう抽象的で大きな願いではなくて、ただただ、笑っていて欲しい、泣かないでいて欲しい。そうしながらいつかまた、あなたに会えると嬉しい。




最後のほうのMCで敬浩さんは、ここに立っていることの話をしていた。
あの時怖気付かず、夢のまた夢だ、と諦めずにいたから生まれた道。
その道を歩き続けてくれたからこうして私はこの幸せな時間を過ごすことができたのだ。
また、少し喉の調子が良くないことを口にした敬浩さんはEXILE TAKAHIRO、に他ならないんだけど、ああやっぱり、道の駅の敬浩さんだ、と思った。
喉の調子が良くない、ということが私は気にならないくらい楽しかった。それは敬浩さんが届けようとした音楽を受け取れることが嬉しかったからだし、実際、そうして手渡される音楽は最高だったからだ。



推しフィルターと言われてしまえばそれまでだけど。



でも、「コンディションが良い時の歌声」も好きだけど「どんな時でも楽しませるのだと自信を持っている歌声」も同じくらい、いやもしかしたら、それ以上に嬉しいし大好きだからかもしれない。
言葉にすると難しい。伝わるかな、分かんないな。
ひとりの人が自分の音楽を信じて、コンディションだけじゃなく技術やその時に合わせた調整を、周りの人たちと作り上げる中でして最高を届けてくれるということ、届けられるのだと信じていることが、私はたまらなく嬉しかったのかもしれない。そしてそれは、確かに最高を受け取ったという実感があるからこその感覚なのだ。




夢のように楽しい時間だったけど、夢物語というよりは日常の中もらった幸せだったような気がする。もちろん、それはもうとびっきりの。
なのでアーカイブ期間は終わってしまったけど、時折思い出しては楽しかったなあと呟いて、次の約束の再会の時を私は待っていようと思う。私も私なりに、毎日を過ごしながら。



道の駅の時のろくろはこちらです。