えす、えぬ、てぃ

好きなものの話をしよう

「その女、ジルバ」を観て欲しい

フォロワー!頼む!このドラマを観てくれー!!
頼むー!!!!


今期、本当に本当にドラマが豊作ですごい。
1月に入ってから延々と嬉しい悲鳴を上げ続けている。すごい。ドラマが複数楽しみだと何がすごいかって、週に何度も「今日はこれがある」の楽しみがあるのだ。これってなかなかにすごいことだ。
去年、色んなことがあった時、ドラマを好きになって思い出した。
1週間で、この日、楽しみがある。
その約束は、お守りとなって1週間、元気をくれる。



そんなわけで、ドラマを毎日楽しみにしているんですが、その中でも特に今期推してるドラマがある。
土曜ドラマ「その女、ジルバ」である。
始まる前、ほぼノーマークだったこの作品を、本当に始まる直前ネット記事で知り、観て衝撃を受けた。
ドンピシャで好みだった。
なんだか焦がれるように観た初回から、毎週欠かさず、本当に楽しみにして観ている。

そんな大好きなドラマ、「その女、ジルバ」が今、期間限定で1話から見逃し放送をTver、FODでやっている。
そんなわけで、どうかフォロワーさんに観て欲しいという気持ちを込めて、ブログを書いている。元々、見逃し配信があると知って、書こうかなあどうしようかなあと思っていたけど、13日放送分を観て、もう、衝動的に書いている。



どっか、大好きな友人を紹介するような心持ちだ。
ような、というか、大好きな友人なのだ「その女、ジルバ」は。私にとって。
だからこそ、私はこのブログで「その女、ジルバ」について書こうと思う。


「その女、ジルバ」は夢なし貯金なし恋人なし、そんな40歳の新の物語だ。
こう書くと、なんだか観ていてしんどくなりそうな、或いはメッセージ性の高い、そういうお話に聞こえるかもしれない。
確かに、新が40歳以上のホステスしかいない……なんなら40歳なんてあのお店ではギャル、という扱いだ……『OLD JACK&ROSE』で働き出しどんどん輝いていく様は、
人生を肯定してくれたり、歳を重ねることの素晴らしさを伝えてもくれる。
だけど、なんというか、それが主題じゃないというか。
いや主題には違いないし、実際そのメッセージに励まされてもいるんだけど、だから私はあの作品を好きだ、というわけではない気がする。


優しい話を紡ごうとしてるわけじゃないのかもしれない。優しくしたいとかいう、そういうのでもなくて
いや、優しくはしようとしてるのかもしれないけど、
なんだろうな。そうあるべき、とかの話じゃないんだよなあ。
優しくありたいと思うことと、優しくすることはちょっと違う気がするんだ。
難しいな。



なんというか、「その女、ジルバ」に出てくるひとたちはみんな楽しそうなのだ。
色んな嫌なことを越えてきて、もしくはその瞬間直面したりしていても、ずっと楽しそうだ。
それは、まさしくバー『OLD JACK&ROSE』のお店の在り方そのものかもしれない。
美味しいお酒と料理、歌と踊り、お喋り。
お客さんもホステスもオーナーも、その場所ではただただ楽しそうに過ごしている。
馬鹿騒ぎ、というには穏やかな楽しい時間は見ているだけで優しいし楽しい。
私は、そんな時間を観ることが何より楽しみなのだ。


あと、手のひらをくるんと返すようなんですが
この先、どっか居場所はあるんだろうか、みたいなことを、考えてしまうことって結構あって
家族とか友達とか恋人とか、その他諸々の人間関係について思いながらどうしようもなく不安になることも、あるんですよ。
そういう時があるので、余計に、「その女、ジルバ」を観ながら人間関係の種類って色々あるよなあ、と思えることにホッとする。
さらに言えば、その人間関係はいつまででも、生きてる限り、きっと増え続ける。
もう増えない、なんて決めてしまうこともなくて、いくらだって、人は人と関わることができる。
そして、そうする限り、楽しいことはいくらだって起きるのだ。たぶん。


ひとの帰る場所ってきっと、たくさんあるんだと思う。
心の奥底、思う人がいることがうれしい。
その関係に名前を付けられるかどうか、互いに特別であるかどうかはどうだって、いいんだよ。

ああそうか、誰よりも、ジルバが帰りたいからか。だから、あの場所は居心地が良いのかな。帰ってきたと思っても良い。まるで、そう言ってもらってるような気がする。


今回、こうしてブログに私は大好きな友人を紹介するつもりで、「その女、ジルバ」のことを書いた。
それは、私がこのブログのことがとても好きだからだ。6話のシーンを観ながら、考えていた。
ここで、好きなものの話や考えてることの話をするのが、好きだ。読んでくれている方がどれくらいいて、何を思ってるかまでは分からないけど、少なからず、私はこの場所で文を書くことが好きだ。
そう思うと、なんか「その女、ジルバ」のことを書きたくなった。特定の誰かに、というよりかは、なんというか「あなた」に向けて。

それはきっと、あの『OLD JACK&ROSE』に好きな人を連れて行きたくなる、その感覚に近い気がする。


ひとが、ひとをただ大事にする。
その1時間1時間が大好きで、私はこの週1の時間を待っている。
できたら、その大好きな友人に、大好きなあなたが出逢ってくれたら私はとてもとても、嬉しいと思う。