えす、えぬ、てぃ

好きなものの話をしよう

光のお父さん

光のお父さんが、完結した。
特別編を含め、全部見終えたので感想を書こうと思う。
毎週感想あげたかったけど、ツイッターでぼそぼそ感想書くしかできなかったので改めて!

 

マイディーさんのゲームプレイブログを、ゲームパートは実際のプレイ動画を用いてのドラマ化した光のお父さん
噂によると、かなりこのドラマがきっかけでFF14を始めた、戻ってきた人も多いらしい(気持ちはかなり分かる。やりたくなるもの。エオルゼアの風景綺麗だし。


ところで、ドラマの途中で気になってブログを読み始めドラマができるまでを書いた光のぴぃさんを含めて光のお父さん関連を読み漁った。
もう、このマイディーさんのブログがまずめちゃくちゃ面白い。
ゲームに詳しくなくてもテンポがよく、そして出てくる人たちも魅力的ですらすら読めてしまう。なんなら、光のお父さんの最後の方は通勤電車で泣きながら読んだ。たぶん不審者だった。
マイディさんのブログ 光のお父さんまとめ読みページ
http://sumimarudan.blog7.fc2.com/blog-entry-2019.html

そんな魅力をドラマになったらどんな風に描かれるのか。
ドラマから見始めたのに、読みながらこれ、ドラマだとどうなるんだ?とドキドキしたり。

光のお父さんは、親孝行の話ではあるんだけど、
それと同時にオンラインゲームを愛する人たちの話で、そして、前代未聞のゲームプレイシーンを使ったドラマに至るまでの人たちの話だ。
当然、ドラマ化までのストーリーはドラマ内では描かれない。描かれないんだけど、例えばどんどん広がって行く各地の放送局ごとの放送日には必ず告知する公式ツイッターさん、とか、そういう各所にこのドラマへの愛情を感じた。
まるで、お祭りみたいな7週間だったと思う。


そんで、ドラマ自体の話。
ブログを読んでてもFCの仲間たちなど魅力的な人たちにはすぐ愛着が湧くんだけど、
ドラマはそんな、FCの仲間たちに合わせて現実パートの会社の人たちの愛おしさが凄い。
袴田さんを初めとして、もうみんな素敵。
それに、ゲームパートで対面する問題が現実に作用したり、その逆があったり。
1話30分という限られた時間なのでそれはそれぞれ分かりやすい構図なんだけど、観てて本当に気持ちがいい。

光のお父さんがやってきた。
光のお父さんが姿を消した。
光のお父さんにゲームオーバーはなかった。
光のお父さんは1日1時間の戦士になった。
光のお父さんは意外な言葉を口にした。
光のお父さんはすべてを打ち明けた。
光のお父さんは本物の光の戦士だ。


お父さんは、次第に世界にのめり込んで、そこの人々と仲良くなって冒険をする。
1話だけもともとブログに感想をあげていて読み直したけど、中でも1話で好きだったのがマイディさんが大好きなファイナルファンタジーを、エオルゼアを好きになっていくこと、そしてあのゲーム、なかなか楽しいというシーンだ、と書いた。
自分の好きなものを誰かが好きになるのは、とても幸福なことだと思う。
そして、あのドラマが大好きだったのは現実パートを含めて彼らが経験していって変化するその流れだ。
マイディさんのブログで印象的だったことがある。

ちょっとだけ、引用したい。

「お父さん、エオルゼアには僕の大切な人たちがたくさんいるんだ。

ケンカもするけど、大好きな友達がたくさんいるんだ。

何も知らないお父さんが、僕の大切な人たちと知り合い共に冒険を続けてくれた。


そしてその答えが・・・・「また会いたい」なのであれば・・・・

僕が歩んできた道は、間違っていなかったってことでしょ・・・?

・・・・・・お父さん。」


ゲームの世界は、偽物だとか作り物だなんて言う人がいるけど
勿論それを否定はしないけど、そこで経験して出会った人たち。それがNPCであろうがオンライン上の顔は知らない誰かであっても大切な人になり得ることがある。
そして、その中で彼ら親子が親子以外の仲間としての関係を得て、もう一度、親子って形が変化すること。
これが現実に起きたことも本当に愛おしくて、そして現実に起きたことだからただただ感動させよう、なんてことじゃなくて色んなことがあって中にはたくさん笑えることがある。
これは元々のマイディさんの持つ人柄や文章の表現、エオルゼアのFCメンバーやお父さんの個性もある。そしてドラマではそこがパワーアップしてて、会社のメンバーとか鈍感な光生の恋愛模様とか、なんか、ああそうだよなあ、と思ったのだ。
特別なことじゃなくて、当たり前に笑ったり話したりする中で、私たちはいろんなものを見て聞いて考えてる。それはゲームの中でもそうで。
そこから色んな特別が生まれていくんだよなあ。
初めから特別だったんじゃなくて、むしろ当たり前で平凡なやり取りとか何気ないゲーム(ファイナルファンタジー、楽しそうだな、と思ったのは釣りとか海でみんなで遊んだりとか結婚式あげたりとかそういう要素もあること。あそこにはエオルゼアの冒険だけじゃなくて日常があるんだなあきっと)やり取りがあるからこそなんだ。

なんだか、文章にしちゃうと拙くなってしまうのがもどかしい。

ともかく、私は、毎週彼らの冒険が進むのが楽しくて彼らに会えるのが嬉しくて、ドラマを見続けた。

ドラマは、作りものかもしれないけど、きっとそこで感じたことは作りものなんかじゃないはずだ。光生やお父さんがあのエオルゼアでの冒険を忘れることがないように、私の中にも彼らの毎日はこれからだってきっと残っていく。

 

光のお父さんは、宝物になったのだ。