えす、えぬ、てぃ

お芝居の感想など

ムサコジ

1年前、youtubeでダイジェストを見てからずっと観たかったムサコジを買った。
ダイジェストで観た時から、塩崎さん演じる武蔵の台詞がすごく好きで、ずっと気になっていた。

ようやく観れた。

なので、感傷的度がいつもより増しましです。思うままに書いてます。悪しからず。

 

公式サイトからのあらすじはこんな感じでした。

型破りの武蔵&小次郎!
巌流島で一騎打ち!

悪鬼ムサシvs地獄の掃討人コジローが
時空を超えて血の抗争に決着をつける!

北千住の特設リングにて(客席四方囲み舞台)火花を散らし、踊るように繰り広げられる斬り合いと立ち廻り!
で実際踊る!

時代につき動かされた2人の、我々が預かり知らぬ絆と結びつきと関係をフォークダンスで表す!
全く新しいエクスクエスト2011サマーパフォーマンスは
尋常じゃないSFバトルコメディ!

そして一目惚れしたダイジェストがこちら
http://www.youtube.com/embed/fjueGpHczp0

 

クエストさんの、殺陣やダンスが好きだ。
前、ツイートしたこともあるんだけど、
クエストさんが以前アイビス・プラネットさんの上映会でブラック西遊記を上映したときに、ともかくうちは無駄に踊るし殺陣をします。ともかくします。みたいな話をしていた。
本当に、たくさん踊るし、殺陣をする。
特に今回のムサコジは武蔵の話なのでたくさん殺陣をする。たぶん、台詞を交わしている時間より殺陣の方が多かったと思う。少なくとも、体感として、見ていてそう思った。
だけど、たぶん、クエストさんのお芝居はそうじゃないと感じられない。
それは台詞が弱いとかそういうことじゃなく(むしろ、台詞はめちゃくちゃ強いと思う。だいたい観た後、ひとつふたつの台詞が刺さって抜けなくなる)ただただ、クエストさんの熱量の1番の象徴が殺陣やダンスなんだろうな、という話で。
だから、クエストさんを生で見るのはわくわくする。汗や空を切る音を聞きながら空気が震えるのを感じながら超高速の殺陣やダンスは見ていて心臓が震える。
映像でも、心は震えるけどな!!!
人間って、こんなに凄いんだなあと、クエストさんの作品を見るたびに思う。
人間、こんなことできるんだ。
それは、たぶん、役者さんたちが死力を尽くしてくれているからこそ、感じられることなんだろうけど。
その、時間がムサコジはさらにたくさんあるのである。もう、贅沢。すごく贅沢。なんなら観てるとき、途中で心臓が痛くなって何回か止めた。
あと、オクラホマがすごくおしゃれ。
そして、殺陣やダンスが格好いいのは勿論なんだけど、楽しそう。中には殺し合いなので、怖い顔をしているところもたくさんあるし、恐ろしく体力を使うことのはずなので、ただ楽しそう、というのもなんだか違う気がするけど、いやでも、本当に、楽しそう。
格好いいんだ。フルって、格好いい。
もう、だって、紛れもない全力、なんだ。しかも、それが楽しそう。そんなの、格好いい以外の、表現を私は知らない。


そして、何より。
うるせえ!やろう、の台詞だ。
クエストさんのお芝居は、飛び出す絵本みたいで、すごく分かりやすいわけではない。わけではないんだけど、いくつかの台詞が真っ直ぐ刺してくる。
お通殿に、小次郎に、武蔵が言う。
やりたいから、好きだから、やる。
御託やもっともらしい言葉はどうでもよくて、なんならそれはうるさい「外野」だ。
凡人の自分が、神的な何かを感じる瞬間が、好きなものにはあるんだ。

もう、そんな、こんな台詞、言えるのがすごい。
言って、嘘じゃないのがすごいし、その、台詞を書いたトクさんは何者なんだろう、って思う。
武蔵が挙げる、好きなもの、は色々だった。賭け事やものづくり、女や友達。
仕事、の話ではない。形がはっきりしてるものだけじゃない。だけど、好きなもの、だ。
こんなに勇気が出て、嬉しくなる台詞と出逢えたことが本当に嬉しい。
し、こんな台詞を、人間は言えるんだなってことが、本当に幸せだと思う。
(すぐオーバーな物言いになってしまうのは、私の修行の足りなさなのかもしれないけど、正直な感想なのです)

この台詞を言える人たちだからこそ、あんな殺陣やダンスができるのか。
あんな殺陣やダンスをできるからこそ、この台詞が言えるのか。

ともあれ、

ムサコジを見て、ああだから、私はクエストさんが好きだなあと改めて実感したのである。