えす、えぬ、てぃ

好きなものの話をしよう

映画

もしも英語が使えたら

英語が身近かと言われるとそんなことはない。 comeをこめ、と読んでしまった高校時代から進歩なく、相変わらず英語にはどこか尻込みしているところが自分の中にあると思う。 そんな私が唯一、英語が身近になる瞬間がある。 それは、映画を観ている時である。…

花束みたいな恋をした

これは、花束みたいな恋をした、にコンプレックスをゴリゴリに刺激された人間の感想だ。 誤解を恐れずに言うと、坂元裕二さんの作品を観るのが怖かった。 だってなんか、坂元裕二さんってお洒落な作品の印象が強すぎるのだ。台詞に洒落っ気があって、深みが…

街の上で

※ネタバレがあります不在を描いてくれるから、好きなんだろうか。 スクリーンの中に映る会話は、時々、思わず目を閉じたくなるほど居心地が良くて大好きだった。 街の上で、を観てきた。 所謂ミニシアターといわれる映画館で公開された作品で、なんか、それ…

ラーヤと龍の王国

世界各地で仲間を集めて世界を救う。 そんなある意味で「よくあるお話」の『ラーヤと龍の王国』にものすごく心を揺さぶられた。 全く予想外なくらい綺麗にぶん殴られたような気がした。 よくあるお話、と書いたけど、ラーヤは別に「世界を救いたい」と思って…

すばらしき世界

※映画のネタバレを含みます、お気をつけください また、題材上『ヤクザと家族』についても触れているためご注意ください この映画を観た理由は、シンプルだった。 世界は、捨てたものじゃないと思えるか、生きていることは悪いことじゃないと思えるか。 そう…

あの頃。

推しは、人生の全てで 人生の一部なんだよな。 そんなことを考えながら映画を観ていた。 冒頭「あやや」に出逢うシーンから目頭が熱くなったのは、もう何年も所謂「推し」がいる人間として過ごしているから仕方ないだろう。この映画のキャッチフレーズは "推…

そこのみにて光輝く

知人のおじさんが亡くなったらしい。 小学生、いやもしかしたら中学生だったかもしれないが、やさぐれた気持ちの時に決まって遊びに行く家のおじさんだった。白い犬を飼っていた。賢い犬だった。その犬も、大学で実家を出た少し後、亡くなったと聞いた記憶が…

箱入り息子の恋

「叫ぶ」描写が気持ち良すぎてびっくりした。 星野源の叫ぶ、の芝居はどうしてあんなに心地いいんだろう。 思えば、「逃げるは恥だが役に立つ」も、「11人もいる!」もそうだが、 『うまくやれないひと』を演じる星野源さんはともかく魅力的だ。 不器用だっ…

ヤクザと家族

[2021.1.31追記 ネタバレ有りの感想です]生き甲斐って言葉ってすごく難しい。というか、危うい言葉だよな、と思う。 生きていて良かったと思えるなにか。このために生きているというなにか。 そんなことをついつい最近考えがちだけど、考えれば考えるほど、…

英国王のスピーチ

なんの映画を観た時だったろう。その予告を観て、観たいと思った。思いながらもその頃は今のようにしょっちゅう映画を観るような習慣がなくて、結局、映画館に足を運ばなかった。 だけど、強烈に「この映画はきっと好きだ」という予感がしていた。 いくつか…