えす、えぬ、てぃ

お芝居の感想など

その瞬間、僕は泣きたくなった

3回目のシネファイ。たまらなく好きだったんだけど、中でも好きだった3つのお話について書く。 正直、私は今回のシネファイを観に行くか迷っていた。前回、シネファイってこういうことがしたいのかな、というのを分かったような気になってなるほどなあ、と納…

ノッキン オブ ヘブンズ ドア

探偵社で巻き起こる、事件にまつわるお話。出てくる人たちは物語のキャラクターらしく風変わりだけど、その根っこにあるのは身近な優しさで、誰も彼もが何気ない存在だった。 あらすじ(corichより) 天国探偵社は、他の探偵事務所で依頼を断られた人たちが…

ここで旗を振ってる(RTF雑感)

エンタメ、私は手を叩いて喜んだりしかできないし、彼らもただただエンタメを届けてくれるだけではあるけど、その距離感の愛おしさ一生忘れたくないな。 そんなことを、ライブから帰ってぼんやりと考えていた。 2018年、それぞれのソロ活動に重点を置いてい…

道の駅in徳島

[敬浩さんとの約束通り、セトリは一切あげませんが、MCなどの話はしております。お気をつけください] 道の駅徳島に行ってきました。最初で最後の道の駅だったので、とりあえず全部目に焼き付けるぞ!と思って、観れるだけの敬浩さんの円盤見て万全の(消し…

4REAL

一音目から、the VISIONALUXからの変化に、動揺していた。クリアに映し出された表情も空気感もここ数日何かに取り憑かれたように実際にも脳内再生でも観ていた、AOSのディスクの誓いを歌う敬浩さんとは違う人のようにすら見えた。そして、何よりシャウトを聴…

フリクリ

ピロウズは、私にとって夜の公園や夜中のリビングで聴く音楽だった。もしくは、門限ギリギリで遊びに行く友人の部屋。高校時代の友人からすごくいい音楽がある、と言われ彼女の携帯のスピーカーから流れてきた音楽を覚えてる。それから、ふたりで携帯サイト…

川を眺めていたオタクが、エンタメに心を預けて生きるようになるまでの話

ザワでぶん殴られて、なんか、諸々考え込みながら、いっそ棚卸しでもやるか、と思った。最近、棚卸しなブログをよく読んだというのもあるけど元々このブログは主にお芝居を観た時、自分が何を考えたのか思ったのか感じたかを記録するようでしているので、な…

ザワ初見時感想:楓士雄くんにタイマンでボコボコに負けた話

救われても良いんじゃないのってことなのかもしれない。 楓士雄くんを見てて、そんな、と思った。どうあっても彼は「主人公」で「持っている」「愛される人」だった。メタとしての発言をするならテンポ的にもストーリーを尺的に考えても、楓士雄くんにこれ以…

アイネクライネナハトムジークと、日常を特別に変える方法

日常を愛せる瞬間がどれだけあるか?そんなことを伊坂さんの本を読むたびに思う。そして、映画「アイネクライネナハトムジーク」を見ながら、ずっと考えていた。日常、愛しかないじゃん。 あらすじ(公式サイトより) あの時、あの場所で出会ったのが君で本…

その獣道のいく先が、幸せなものでありますように

敬浩さんの第一印象は失礼ながら、ああこの人は女の子にモテるだろうなあ、だった。 ハイローからLDHを観だしたので、当然……もちろんそれまでも存在は知っていた……雨宮兄弟が初めて意識してみた敬浩さんになるのだけど、もう、だってあんなんみんな好きでし…

UNDERDOGに2日行って、愛を知る人について考えた話

愛を知る人は、健やかだ。 SHOKICHIさんのライブに行ってきた。アンダードッグ、成り上がり、と銘打たれたライブを見た。 SHOKICHIさんは、愛情を受け取るのも注ぐのも全力でかつ幸せそうですごい。そんな姿にめちゃくちゃ励まされるから本当にすごい。 愛情…

夢を願い続けたらミュージシャンが最高の景色を見せてくれた

お前の愛を信じろよ、と愛情たっぷりの空間で歌うその人たちは、私に初めてロックバンドというのを教えてくれた人たちだった。 プッシュプレイで幕が開いた途端、あ、これはやばい、と初日思った。「勝負の見えてきた現代は立ちはだかる壁も探せない」その歌…

ドラマ きのう何食べた?

このドラマの感想を、私はまずどう書いていいか分からなかった。淡々と進む物語だという印象は原作時点であった。大きく感情移入しすぎることはなく、それでも何か確かな肌触りで物語が通り過ぎていく。それは、ある意味で描かれる軸が「美味しい料理」にあ…

魍魎の匣

※原作未読、一度のみの観劇の記憶のまま書いてます。曖昧な部分やフィーリングが多いかと思いますが、ご了承ください。 一度は、興味を持ったのに忙しさに読み切れず見送った京極堂の世界にまさかこのタイミング、この形で触れることになると思わなかった。…

トリコロールスター

近頃、クエストさんを観ていると不思議な感覚になる。物語の深く深くに沈んでいって、最終的に自分とにらめっこするみたいなそんな感覚だ。うまく言えないけど、私は何となくその感覚ってどうなのかな、と思っていた。 お芝居が好きなつもりだ。だから、なん…

そんな日はこないのだけど

ばあちゃんが死んだ。一昨年のことである。 確か、死んでしまう一ヶ月半前、年を越せないと思うし時間はもうないから休みの日にでも帰ってきて欲しいとLINEで連絡があった。秋のことだ。 ただ、私はその頃仕事の試験間近で、当然それは親も分かっていたため…

殿はいつも殿

小岩崎さんが言った、「この場にいる全員のこれからの幸せを確約します!」という言葉を繰り返し思い出してる。それは、本当のことだと思う。殿(との)がいつも殿(しんがり)を守ってくれるように、たしかにこのお芝居はすぐ後ろで守ってくれるに違いない…

愛がなんだ

愛がなんだ、なんなんだよちくしょう、と呟きながら劇場を出た。 笑いたいような泣きたいような気持ちがありながらふわふわと歩く。 目の前で、見知らぬ女の子たちが「幸せになりたーい!」と叫んで、 思わず「あー幸せになりてぇな」って呟いてしまった。 …

未来切符

切符を手渡され、また次の誰かに手渡していく。その物語がとてもとても、美しかった。 劇団6番シードさん、47都道府県を旅していく企画第1弾である滋賀公演、未来切符を観に行った。ミライ編とカコ編に分かれ、更に3話の物語に分かれる。濃密な物語に共通す…

僕に、会いたかった

忘却は罪ではないよ、という話に思えた。 あらすじ(公式サイトより)池田徹(TAKAHIRO)は、島で一二を争う凄腕の漁師だったが、12年前に漁をしている最中に嵐と遭遇して、目覚めた時には全ての記憶を失っていた。事故後、徹は一切漁に出ることなく、失った…

名探偵ピカチュウを見てきたんだけど解決できないこの気持ちの答えを教えてくれ

ピカチュウを観てきた。 とても良かった。 確かに、ポケモントレーナーに憧れた人にはたまらない世界でかつ、ポケモンへの愛情が詰まった作品だった。 細部にいるポケモン一匹一匹にも、台詞にもにやっとさせられる、すごい演出だった。 んだけど、実は一つ…

二度目の蝶々は遠回りして帰る

二度目の蝶々は遠回りして帰る。このタイトルが、とても好きだ。繰り返し思い出している。ふとした瞬間に。遠回りして、帰る。 私は、観終わってから2週間、いやもっとだな、しょっちゅうあの診療所のことを思い出していた。トンチャイのことがきっと大きい…

UNFADEDで色褪せようもないことに直面した

12月30日にライブにいって、三重のファイナルがまだある!!!!って姉とふたり、震えながらチケットを取った。 UNFADEDの話だ。 ※一部演奏した曲の話をしています。ネタバレ注意お願いします。 今回のライブのコンセプトにだいぶやられた。色褪せない、とい…

死が二人を分かつまで愛し続けると誓います

死が二人を分かつまで、愛し続けると誓います。あらすじを読んで、もう一度、タイトルを見るとその時点で肌がざわつく。死んでしまってる。死が分かつまで、と決められた期限をこの二人は越えてる。だけど、一緒にいる。 だとしたら、二人はいつ分かたれるの…

劇作家と小説家とシナリオライター

どんな感情になればいいのか分からなかった。観終わって、それは多い情報量に頭が混乱していたというのもあるし或いは今まで観てきた松本さん脚本はシンプルな、というよりかは感情移入の先がハッキリしていてしかし今回は観ている自分の感情がどこにあった…

FULL MOON埼玉ライビュで夢みたいな景色と共に愛で満たされたので幸せを噛み締めてる話

LDHのパフォーマンスを観ていて、ダンスや歌って、きっと感情を表したりそういう、言葉じゃ追いつかないものを表すためのものなんだって感動してからもう1年くらいが経ってるんですが、登坂さんの歌は、本当に、それなんだなあ、と昨日の埼玉FULL MOONをライ…

何事にも理由があって欲しい

小岩崎小企画の告知を見た時から私は妙にこの公演を楽しみにしていた。なんだか、無性に、ワクワクしてた。うまくも言えないし、理由も分からないけど、別にそのどちらも別に必要ないか、と思う。 下北沢亭は役者さんとの距離が近い。目の前でお芝居が観られ…

FULL MOON静岡1日目に浸っている話

FULL MOON静岡1日目に行ってきた。私にとっては初参戦ふるむんであり、初めて生で観る登坂さんだった。 生で、観れて聴けて、全身で彼の作る音楽を、そしてライブという表現を体感できて本当に良かった、と思う。 登坂さんの音楽は生で聴くとCD音源と全く違…

止められるか、俺たちを

ラストのエンドロールで、気が付けば目元が湿っていた。私はこの監督のことを知らないしつまりは作品も観たことがないし、さらに言うとめぐみさんのことは知らなかったわけなんだけど。それでもとんでもなく、刺さって、刺さったのか分からないけど、なんだ…

Today is Fine day

行ったことのない場所を懐かしいと思った。思い出すたびにふくふくと幸せになるようなそんな舞台に出逢った。お芝居を観に行くと時々そういうことがあって、理屈を通り越して抱き締めたくなるみたいなそんなお芝居に出逢う。と、もう、ひたすらそのことばか…